17コンプレックスci4+ 2500S F6 インプレ
おつかれさまです
昨年発売されたシマノ 17コンプレックスci4+ですが、発売されてから比較的早く購入したので1年は十分に使用しました。
今さら感はありますが、その分『ちょい使い』では感じ難い所もインプレ出来ればと思いご紹介させて頂きます。
当該機は『ヴァンキッシュ』や『ストラディックci4+』の間に挟まれており意外にニッチなモデルかもしれませんが、山木一人氏も言っている通り、バス専用機と位置づけられています。
実は17コンプレックス購入の前に16ヴァンキッシュ2500sを使用していました。
が、外れ個体で使用に耐えないレベルの為、売り払って得た分で17コンプレックスを購入した経緯があります。
※ここでは割愛させて頂きますが『16ヴァンキッシュ2500s』は相当の外れで痛い思いをしました。(自修含めメーカー修理にも出しましたが改善されず)
今回の17コンプレックスが酷かったらもうシマノのスピニングは止めようかと本気で思っていました。
【17コンプレックスci4+ 2500S F6】
見た目は、黒とガンメタを基調とした硬派な印象のデザインです。
シマノのHP画像より実機はもっと黒が強めです。
スプールのミゾもシンプルな切り込みで良い意味で男っぽい感じと言いましょうか、無理に飾ってない感じが好みです。
欲を言うとラインローラー回りも金ではなく、黒のアルマイトだったら一気に締まりと特別感が出たと思うんですけどね。
「ブラックバス専用モデル」なら金じゃなく黒でしょ!みたいなw
ベールの開閉はクイックレスポンスシリーズ特有の感じです。
オープン時はカチッと開き、クローズ時はカシャンと素早い戻りです。
ハンドルも16ヴァンキッシュ同様ci4+のものが搭載されており、軽量化に貢献しています。
[ci4+]というとカッコよく聞こえますが、早い話しが樹脂のハンドルなので、当初は強度的にどうなんだろうと思っておりましたが、全く問題なかったですね。
散々鯰のような重量級の外道も掛けてますが不安無しです。
17コンプレックスに搭載されているラピッドファイアドラグですが、バスフィッシングにおいては非常に有効です。
ラピッドファイアドラグとは
ドラグノブの回転数に対するドラグの変化が大きく、ストラクチャー周りで魚を止めたい時、瞬時にドラグ調整をしたい状況で有効な機能です。
(シマノHPより一部抜粋)
そもそもドラグの設定ってラインの限界値より大なり小なり余裕をみて設定しますよね。
例えば破断ウェイトが4kgだとすると普通は余力をみて2kg前後のイメージで設定すると思います。
危険域の3.9kgとかにする方はいないとおもいます。
メーカーの謳い文句通り、突っ込んで欲しくない方向に走られそうになった際に即座にドラグ設定を調整し引き止める対処が可能です。
又、回転数に対するドラグの変化が大きいとありますが、そんなにぶっ飛んだ変化ではありません。
非常に使い易いレベルで他の機種もコレで良いのでは?と思ってしまうほどです。
この特殊な設定のドラグのおかげでシマノスピニングでかなり見慣れたドラグノブから外観が変更されています。
自分的には17コンプレックスの方がシンプルで好きですね。
ストラディック&ストラディックci4+
コンプレックスci4+
ドラグの音は低めの『キリキリ』『チキチキ 』という感じの気持ちの良い音です。
巻き感、巻き心地は特別ヌルヌルなわけでもありません。
自分的にはこの違和感の無い巻き感が一番だと思っています。
巻き心地の評価は人により全く違いますので、何とも言えない部分でもありますね。
自分の好みは『無意識に操作出来る』ものが理想じゃないかなと思います。
キャストして反応が得られなかったら次のポイント、或いは次の移動先など状況に合わせ思考し、回答を目指すわけです。
リールの巻き感や操作に意識が向かない、自分の手の一部のように一体感がもてるものが釣果に貢献してくれる。
なので自分の場合リールに関しては中級(中の上でも良いですが)クラスのものが性に合っているかなと思っています。
高級機だと無駄にそっちに意識がいってしまい邪念になりかねませんw
先に述べた16ヴァンキッシュがそうでした。
使用上での一体感といった部分では悪く無かったです。
でも思考の面では妙な優越感に加え、巻き感含め不具合は無いかとか無駄にリールの方に意識がいってしまうんですよね。(で、実際酷かったw)
使い易い事に加え、存在すら意識せず操作出来るのが自分にとっての良いリールです。
そういう意味では17コンプレックスci4+は、
相当なレベルで存在を消してくれるリールです。
丸一年使ってやっと言えますが、今までのスピニングリールの中で一番無意識に操作出来ています。
別段ヌルヌルでも無く、ハンドルの遊びが超少ないとかベールの返りが気持ち良いとか特筆する事はあまりありません。
それが良いんです!
これは人が感性で得る部分なので自分には合っていたというだけで、合う合わないはそれぞれだと思います。
そして実際に感じる『巻き始め』『早巻き』『遅巻き』での動作は非常に良いです。
クイックレスポンスと言うだけあります。
でもはっきり言ってこの辺は16ヴァンキッシュと違いは分かりません。
相当微細なレベルでは違いがあると思いますが、実釣で差が出るような違いは無いと言い切れますね。
(ソレより当たりハズレの個体差の方がよっぽど大きいですw)
そもそもベアリング数が多いほど、そのトラブルが増えるのは当然なので、昨今のベア数勝負的な潮流もそろそろ見切りを付けて代替部品の誕生も見たい所です。
自分はベアリングを日常的に交換したりする職についているのですが、この個体別の当りハズレはどうにもなりません。
しかもリールとなれば、人の手で回し微細な振動や音を感じ易い機器であるので尚の事、多少ガリや異音レベルのものは出て仕方ないと思います。
最後に、上位の『16ヴァンキッシュ』と下位の『ストラディックci4+』との違いを気にされる方もいると思うので自分の感覚で宜しければですが。
16ヴァンキッシュ vs 17コンプレックスci4+
価格以上の差は感じませんでした。
巻き感もヴァンキッシュが最初の調子良い時と比較しても大差を感じません。
ウェイト差が僅かにあるので、これをどう取るかですね。
アマゾンの売値では、現在約18000円差がありますがこれを考慮するとウーン、、と思ってしまうのが本音です。
ヴァンキッシュは日本製であるという事と、クイックレスポンス内では最上というブランドゆえに所有する喜びはあると思います。
16ストラディックci4+ vs 17コンプレックスci4+
こちらは価格以上の差を感じます。
16ストラディックは現在も妻がメインで使用していますが、巻き感や全体の完成度含め思いのほか違います。
ボディーこそ両機ほぼ同等の仕様なのですが、ドラグ含め使っていると各所結構違いを感じます。
ベールの戻りにしても大分違います。
コンプレックスが『カシャン』に対し、
ストラディックの方が『バチンッ』という感じでかなり強い勢いで戻ります。
個体差にしても、アルミと樹脂で構成された機器に毎回この勢いで打撃すると破損の不安させ感じます。
現在アマゾンで両機の価格差は約5000円~6000円程度ありますが、自分的にはこの差であれば17コンプレックスをオススメします。
17コンプレックスci4+ を1年以上使って機能的に評価する部分は『巻き軽さ』『本体軽さ』『ドラグ性能』。
その他では『見た目』でした。
とりあえず1年以上ハードに使ってトラブル無しなので、当たり個体と言ってしまえばそれまでですが、回転部・ラインローラーも特に異音なしです。
シマノのスピニングの中では尖ったモデルだと思いますし、人と被る事も少なくお勧めです。
使い慣れれば無意識に、手足の如く馴染んでくれるかもしれません。
以上17コンプレックスci4+ 2500s F6インプレでした。
※どんなリグで叉は、タックルバランスで使っているか等はまた別の時に書かせて頂きたいと思います。
少し癖のあるセッティングで使っているので、暇潰しのネタ程度になれればと考えております。
↓リンク貼りました、宜しかったら見て下さい。
本日もここまで読んで頂き有難う御座いました。