17スコーピオンDC × ジリオンSV TW 比較
お疲れ様です
2019-01-14/後半部加筆。
↓後に飛距離比較を実施しました参考にして頂ければ幸いです。
www.meiro.xyz
本日は自分が以前からメインで使用しているベイトリール
『17スコーピオンDC』と『ジリオンSV TW』のインプレをしてみたいと思います。
どちらもそれなりの期間を使っているので、チョイ使いでは分からない部分までお伝え出来ればと思います。
両機とも似通った価格でシマノ×ダイワのミドルクラス対決みたいな感じでしょうか?
因みに自分はシマノ党でもダイワ党でもありあません。
メーカーには全くと言うほど拘りが無いので、その部分だけは平等に見れる自信がありますw
村田基氏はお店も近いし嫌いじゃないですが、自らが係わるメーカーへの偏向が強すぎる感がありますw
この動画等はダイワ好きの方は怒っちゃうのではないでしょうか。
係わってないメーカーだからこそもう少しリスペクトするべきでは?とか思ってしまいます。
話は戻ります。
両機、今現在の売値価格はamazonで、
17スコーピオンDC=24,986円
ジリオンSV TW=26,574円
多少の価格差はありますが、ほぼ同価格帯ですよね。
糸巻き量やコンセプトまでも近い感じですね。
最新技術でトラブルを極力押さえバーサタイルに使用出来る的な。
この両機の違いに気になる方もいるのではないでしょうか?
17スコーピオンDC/スペック★
ジリオンSV TW/スペック★
1、トラブルレス性能(主にバックラッシュ耐性)
2、飛距離
3、巻き心地
4、パーミング性(形状)
5、キャストフィール
まずはいきなり核心的な1、のトラブルレス性能についてです。
これは両機使った人なら殆どの方が同じ答えになるくらいハッきりしていると思います。
これはジリオンSV TWの方が優秀だと感じます。
17スコーピオンDCも向い風、急な風向きの変化にも強いと謳われていますし、実際そうだと思います。
が、両機を比較してしまうと、ジリオンSV TWの方に分があるかなと思います。
同じトラブル、
見落とした斜め後方の雑草にルアーを接触させてキャストした場合、どちらもバックラッシュはします。
でも、ジリオンの方が軽度なんですよね。
つまり、17スコーピオンDCで僅かにバックラッシュした場合、同じ状況であればジリオンSV TWは無傷なイメージじです。
例えばルアーの種類により、しっかり振り切らないとバックラッシュし易いものをキャストする場合。
それが何らかの状況により振り切れなかった際、
17スコーピオンDCは適宜サミングをしっかり合わせなければバックラ気味になる状況。
そういった時でもジリオンSV TWなら通常ルアーと同等のサミングで『異常無し』というのが結構あります。
17スコーピオンDCはいくらセッティングを詰めても、ジリオンSV TWのトラブルレスには到らないんですよね。
DC及びメカニカルを強めにすれば何も起きませんが、その場合はストレスを感じながらの使用になります。
なので、トラブルレス性能はジリオンSV TWに軍配が上がります。
次は2、の飛距離です。
7g程度のルアーならどちらむストレス無く安定した飛びをみせます。
重くて空気抵抗の少ないバイブレーション等はどちらも飛びますし、その差はそこまで無いと思います。
↑スイマセン後に計測実施しましたらスコーピオンDCの方が明確に飛びました。
後半の伸び、失速についてはSV・DCともルアー次第で大なり小なりありますが、特に気になるレベルでは無いというのが自分の感覚です。
ぶっ飛び性能が欲しい人はソレ向けのモデルが各社出ているので、この辺りは使い分けるのが妥当かもしれません。
次は3、の巻き心地です。
巻き心地は人それぞれ感性で受ける部分なので、難しい部分ですが雰囲気を表現すると以下のようになります。
17スコーピオンDC=良い意味でのギヤ感があり、カッチリとした金属感が得られるので、結果的に『剛性感』につながり安心して使える。
ジリオンSV TW=17スコーピオンDCと対極な感じで、ギヤ~ハンドル迄の間に樹脂カラーが多用されているのでは?と思うような非金属的なサラサラとしたフィーリング。
けど、剛性が低く感じるかと言えばそんな事なく、巻き心地が悪いかと言えばそんな事はなく、どちらも普通です。
更に付け加えると、金属感の恩恵か僅かなギヤ比違いのせいなのかは定かではないですが、パワー感は17スコーピオンDC方があります。
パワフルに巻ける!
(写真を撮りながらファイトしているので変な持ち方にw)
『巻く』に関してまとめると、17スコーピオンDCが上と言って良いと思います。
次は4、パーミング性(形状)です。
握った時の感じは両機とも近いです。
ジリオンSV TW
17スコーピオンDC
どちらもロープロモデルで、更に形状に関しては両メーカーとも相当に過去のデータを基に研究がされている筈であり、握り難いと思うことは全く有りませんでした。
但し、スタードラグに関してはジリオンの方が大きいのでドラグ調整がし易い事と、グリップを握っている指を伸ばしてスタードラグを回す『片手巻き』がやり易いです。
17スコーピオンDCは小さめのスタードラグなので片手巻きは相当やり難くなっています。
ジリオンSV TW
17スコーピオンDC
最後は5、キャストフィールです。
キャストフィール、、
スコーピオンのDC音もフィーリングに入るのでしょうか?W
でも取りあえずDC音はおいて置いて、
まず、バスフィッシングで多用するピッチングに関して。
低弾道で伸びが良いか?というのが求められる部分だと思います。
これはバックラッシュを抑止する性能が高い機種は若干苦手とする項目かもしれません。
ダイワのSVスプール搭載機、シマノのDC搭載機がソレですね。
ピッチングが気持ち良いと良く言われるのがメタニウムMGLですが、これにはどちらも及ばないと思います。
どちらもピッチングが決まらない、と言うわけではなく伸びと低弾道という部分でもう一歩欲しいと思うフィーリングなんですよね。
それでも比較すると、バックラッシュ抑止性能が優勢のジリオンSV TWの方が、小技を効かせたキャストへの対応力が高く終始自然な感じでキャスト出来ます。
ただ、人によりSVスプールの失速感が・・
と指摘される方もいると聞きますが、しかしそれはDCも大して変らないような気がします。
又、ジリオンSV TWは普段よりダイヤル設定値を低くする事で、大分気持ちの良いフィーリングになります。
勿論キャスト後半は普通のベイトリールのように適宜サミングを行えば何も問題ありません。
他には17スコーピオンDCは、DC音の恩恵で飛んでいる状況が把握し易い事が上げられます。
自分は基本夜釣りはしませんが、暗闇で釣りをされる方が、DC音のおかげでサミングのタイミングが計りやすいと言っています。
キャストフィールについては優劣無しと行きたい所ですが、ウェイトの軽さ含め小技への対応力が高いジリオンSV TWが若干優勢という感じでしょうか。
番外という事で、ある程度の期間を使ってみて感じた部分を少し。
17スコーピオンDCのメカニカルブレーキですが、釣行中に緩む事が多いです。
間違いなく触っていないのですが、設定値より緩んでしまっている事がしばしばあります。
個体差と言われるレベルのものかもしれませんが、結構煩わしい部分です。
後はジリオンSV TWのSVブレーキが作動しない事が時々あります。
ご存知の通り、画像のオレンジ部分が突出してブレーキを行うわけですが、正常の出きらない時があります。
そういう時はスプールを取り外して清掃と専用のグリスを稼動部に少し塗布すると調子が戻ります。
最後に、どちらか一機のみ選べと言われたら?
色や形という面では17スコーピオンの方が個人的には好きです。
重厚感あるフィーリングも好きです。
対してトラブルレスで言えば、ジリオンSV TWが一枚上手な感じ。
しかし、絶対的に『コレ!』とは言えません。
好みで決めるレベルです。
自分は不要と思ったら即売ってしまうタイプなのですが、今だに両機手放せません。
迷った方は見た目(感性)で選ぶのも有りだと思います。
両機共に十分過ぎる程に性能が高く、オススメ出来るモデルです。
17スコーピオンとジリオンSV TWこの二種は、お互いに無い部分の強みがあり、素晴らしいライバル関係にあると感じています。
自分は以前から、この価格帯のタックルが大好きです。
各社のフラッグシップモデルと比較すれば半値以下で買えます。
加えて性能も微妙な差程度しかありません、釣果に差が出るかと言えば、甚だ疑問なところです。
これがいわゆるミドルクラス(中級機)の怖い所であり、強みであり魅力です。
本日もここまで読んで頂き誠に有難う御座いました。