ワームのマニアック補修
お疲れ様です。
本日は『ワームの補修』についてお話させて頂きたいと思います。
自分もそこまでワームを再利用する方ではないです。
が、デカイワームとなれば、話しは別です。
フック周りが少し崩れたからと、即ごみ箱に放るのは気が引けます。
1個当たりの価格の面もありますが、資源的にも少なからず抵抗を感じます。
でも、勿体ないからと無理して使うと・・
投げる度にフックがズレてやっていられない。
ありませんか?
見た目はまだまだ使えそうだけど、フック周りだけが崩れちゃっているパターン。
特に霞ヶ浦水系では、投げれば釣れるという状況は皆無なので、キャスト数がモノをいいます。
ワームにはとても過酷な状況です。
釣れる前にワームがダメになるというのは良くある事です。
ワーム補修で良くあるのが、
1.ライター炙り
2.接着剤
3.専用補修材
あたりでしょうか?
1.のライター炙りですが、難点は補修部位がトロけ易いので形状が変化してしまう事。
昨今のワームは相当精工に出来ているので、変形すると本来の動きが出なくなったりします。
ライター補修後、先端の形状が変わってしまっています。
そして表面の補修は何とかなるけど、フックによるエグれのような『内部』の補修は熱が入り難く苦手です。
他には高温で熱するのでワームの物性が変化してしまい補修した部位は強度が落ちてしまう。
ライターの炎でも500℃以上あるので、高すぎるんですね。
2.の接着剤は試している方は分かると思いますが、補修後フックを刺した際に接着剤だけ崩れてしまったり、逆に接着剤が硬くなってしまい刺し難かったりと色々とイマイチなんですよね。
接着剤が崩れやすい原因は『塩』です。
流石に接着剤は補修対象に塩が大量に埋められている事を想定していません。
塩がボロボロと崩れ接着剤が剥がれ易いんですね。
3.の補修材は、まず高いw
少量で800~1000円超のものも多くワーム1パック追加しちゃいたい気分にw
又、ワームの種類によっては上手く接着出来ないタイプもあるようでやはり微妙です。
で、自分の最良と思う補修方法は・・
一つだけ道具を使います。
『はんだごて』です!
あ、持っていないからと帰らず是非見て下さいw
はんだごては有ると何かと便利な道具です。
今は温度調節付きのものがネットで安く買えます。
本来の電気モノの補修や作成は勿論、プラスチックの裁断や穴あけ等、木に焼き絵したり色々です。
そしてコイツでワームを補修すると、仕上がりと強度が違います。
では実践してみたいと思います。
↓前回釣ったファイボス。
可動部パドル等は健全ですが、フック挿入ポイントはグズグズです。
因みにはんだごては温度調節付きのものが理想です。
温度は最低に設定します。(このモデルの場合は220℃)
※低めの温度で熱すると強度が落ち難くなります!
オペでもするような気分で裂け目を『ジジジ』と熱します。
熱した部位は早急に圧着します。
裏側のフック穴も熱して圧着します。
ライター炙りより内部までしっかり熱を入れられます。
圧着後⇒広げても分からないくらいになりました!
※コレ本当に補修前と同じワームですからね!
せかっくなので、補修後は水に放り〆ましょう。
ライターや接着剤で補修した経験のある方なら違いに直ぐ分かって頂けると思います。
フックを挿入した際に、新品のような負荷を感じます。
これでまたフィールドで使えますね^^
3個再利用です。
1個当たりが高くなるデカいワームが再利用可能になるのは良いですね。
今回のようにフック周りがダメになったモノをある程度貯め置きして・・
釣りに行けない日などにサクサク補修するのもなかなか良いものです。
【補修のポイント】
・温度調節付きのはんだごて、低めの温度で。
・熱した後は手で挟むように圧着。
・ワームを熱したコテ先はウエス(自分はティッシュです)等で拭き取りながら作業⇒拭いたウエスは水で濡らして捨てましょう。
・補修が終わったら塩による錆び防止として、コテ先は濡れたウエスで拭き取り(上記の濡らして捨てる前のウエスで拭き取りすると効率的です)
補修のクォリティーは多少なりの慣れは必要かもしれませんが、どうせ捨てる筈だったワームと思って気楽にやってみて下さい。
そんな高度なテクニックは必要ありません。
★自己責任で安全にお願い致します。
今回自分が使ったはんだごてはAmazonで買った廉価なものです。
コテ先の形状も豊富で、細かな作業に適したツールもセットです。
温度調節付きなら何でもOKなので、デカワームのはんだ補修に挑戦してみてはいかがでしょうか?
本日もここまで読んで頂き誠に有難う御座いました。