根ズレ 最強ラインを本気で検証!
お疲れ様です。
10/4 一部加筆しました。
破断ラインのマイクロスコープ拡大画像を添付しました。
随分更新を滞らせてしまいました。
何気に忙しい時期だった事や、地味に夏バテっぽい体調も含めやろうやろうと思いつつも怠惰に過ごしてしまいました。
その間も自分が思っている以上に、見にいらしてくれる方が多かった事に心から感謝です。
感謝の気持ちも込めて、テスト企画を実施しました。
正直すっごい面倒でしたが、自分も知りたかった事なので終えた今の心境はやって良かったと思います。
表題の通り『ライン強度実験』です。
強度実験(テスト?)はネットでもそれぞれ実施されている方もいますが、完全に自分のオリジナルの方法で、自分が信じる最善の手法を行ったつもりです。
また、他ページでも言っていますが、自分はメーカーへの偏向はいっさいありません。
むしろそれが自分の持ち味だと思っています。
テスト内容も全て実施した通りの結果を記しています。
ですが、自分は動画を撮る趣味は無いので写真での進行になりますが、そこは信じて下さいと言う他ありませんので、宜しくお願い致します。
メインはフロロカーボンラインでしかも多くの方に愛される廉価で評判の良いラインを選定しました。
上段のベーシックFC,フロロマイスター,TB300全て6lbです。
3種共に価格帯も近く評判も上々のラインですよね。
下段は、上段3種に比べどうなのか?と自分が疑問に思っているラインです。
R18フロリミ、価格は上段に比べ大分高いですが根ズレに絞った場合の性能差は如何ほどなのか?
GT-Rウルトラ、自分が準パワーフィネスとして多用、信頼するナイロンラインです。
10lbは最も自分が使う型なのとナイロンの1ケタ台の強度は、たかが知れているのでは?という考えからあえて10lbです、宜しくお願い致します。
では、テストの概要です。
ロッド先端ガイドへ各ラインを規定長さで結び、
2000番耐水ペーパーを巻いたアルミパイプで決まった移動距離でラインに擦り付けます。
下画像で順次解説させて頂きます。
↑カルピスウォーターは約500gのウェイト代わりです。
耐水ペーパーの移動巾=ラインへの負荷を均一させる為、クランプでストッパーを作ります。
因みに移動距離は当初15㎝で行ったのですが、テンションが弱い故に研磨回数が無駄に増えるので、85㎝に変更し再度やり直しました。
全体像です。
※画像は設置当初のものなので、ラインの移動巾は15㎝の状態ですが、その後クランプを移動し、85㎝巾に修正しました。
耐水ペーパーはライン品種変更ごとに新品に交換。
ペーパー巾は4㎝×10㎝巾に正確にカットし、アルミパイプに貼り付ける際はセロハンテープでは研磨巾にバラ付きがでるので、両面テープで添付します。
簡単な『正の字記入用』に記録用紙を作りました。
基本、各2回行います。
テスト中に上手くいかなかった、又はチョッと引っ掛けてしまった等の違和感が出てしまった場合に限り、その品種のみ3回目を実施します。
つまりフェアじゃない感じの動作が入ってしまったと思った時のみ3回目実施です。
そして最後に、研磨⇒破断したラインの先端を100倍マイクロスコープで拡大した写真を添付いたします。
『本気で検証』の名の通り、お見せできる事は可能な限り実施します。
参考にして頂ければ幸いです。
準備OK。
最初は一番売れているであろうフロロマイスター6lbからです。
自分も良く使っていました。
↑テスト前画像です。
↑こんな感じでテンションを掛けつつ1回、2回と同じ方向に押して何度目まで破断しなかったかを検証します。
フロロマイスター結果。
一回目⇒12回
二回目⇒15回
でした。
二回目の方が回数が多くなるのは、耐水ペーパーが一回目の使い回しなので、研磨能力が低くなる為ですね。
↓フロロマイスターの破断部マイクロスコープ拡大画像です。(×100)
毛羽立ちはありますが、比較的最後まで粘って切れた感じですね。
次はTB300 6lbです。
自分は最近このラインを良く使っています。
フロロマイスターより使った感触が良いんですよね、なんと言うか微妙な感性の領域なのかもしれませんが、扱い易さと安心感が高いんです。
しかも安いですしね。
実際の強度は全く未知です、さあどうなんでしょうか?
↑テスト前画像です。
TB300 6lb結果。
一回目⇒15回
二回目⇒18回
でした。
フロロマイスターを超えました!
やっぱり性能良いんだ、と安心しました。
流石、後発製品だけに色々と研究されているんでしょうね。
↓TB300の破断部マイクロスコープ拡大画像です。(×100)
毛羽立ちは確認出来ません、均一に細かい研磨粉が見えます。
次はベーシックFCです。
実はベーシックFC使った事ないんです。
このテストの為に買った感じですw
正直、準備中に・・
ん~?と思いました。
明らかにコシが弱く、ライン自体の硬度が低く感じました。
これもしかして弱い?
↑テスト前画像です。
ベーシックFC 6lb結果。
一回目⇒11回
二回目⇒14回
やっぱり触った感触は概ね正解だったのかな。
テスト中は明らかにラインのケバ立ちが早いのが目に付きました。
ただ、フロロマイスターと比べるとそこまでの大差は無いですね。
↓ベーシックFCの破断部マイクロスコープ拡大画像です。(×100)
毛羽立ちはありませんが、最後にブチッと切れた感じが分かります。
同価格帯3種の差はこんな感じでした。
※因みにフロロマイスターのみ一番最初にテストした事もあり、自分が操作慣れしていなかった懸念もあったので、最後にもう一度実施しました。
又、耐水ペーパーは当該品の使い回しです。
フロロマイスター結果。
三回目⇒14回。
一回目12回、二回目15回なので概ねこんなものでしょうか。
以上で、 廉価なフロロカーボンラインのテスト結果でした。
でも自分は、この後のネタ的?R18フロリミ、GT-Rウルトラが凄く気になります。
高価なフロロカーボンの性能は如何に?
そして対磨耗性能最強と謳われるナイロンラインはどうか?
行きますよ~
では R18フロリミ から。
やっぱり触った感じから大分違いますね。
先の3種には無かった、ムッチリとした高密度感がありコーティング云々では無く、ライン自体が艶やかな印象です。
↑テスト前画像です。
R18フロリミ結果。
一回目⇒13回
二回目⇒15回
思ったより?いきませんでしたね。
根ズレ性能は存外飛びぬけているわけでは無いのかもしれません。
ただ、皆さん言われている通り耐久性は間違いなく高いと思います。
先にも述べましたが、密度や滑りという部分では明確に違いを感じますので、その辺りがラインの『持ち』に影響するんだと思います。
↓R18フロリミの破断部マイクロスコープ拡大画像です。(×100)
毛羽立ちも無く、均一で綺麗な磨耗のしかたですね。
さあラスト、
自分が大好きなGT-Rウルトラです。
太さは自分がスピニングで多用する『10lb』です。
何で6lbじゃないんだと言われそうですが、何卒ご了承下さい。
↑テスト前画像です。
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結果は、、
正直、テストしながら考えてしまいました。
この結果信じてもらえるのだろうか?と、
もう一度だけ言わせて頂くと、自分はメーカーへの偏見偏向はありません。
また、このブログに関しても誠実さだけは何よりも大切にしてきたつもりです。
なので、この結果は信用して欲しいと思います。
GT-Rウルトラ結果。
61回。
テストは一回しかやりませんでしたw
確実に格の違いを感じたので、二回目のやる気が失せました。
しかも、もっと言いますと・・
結果は61回ですが、テスト中あまりに破断しなかったので、40回を超えた辺りからアルミパイプを少し回し耐水ペーパーの研磨位置を変更(要は未使用部分を使った)して研磨しました。
勿論、先の他のラインは最後まで同じ位置でテストしています。
↓GT-Rウルトラの破断部マイクロスコープ拡大画像です。(×100)
毛羽立ちは大きく一箇所ありますが、ソレ以前に他のラインに比べ明らかに研磨粉が細かいです。
細かいという事は、一回のストロークに対してダメージが少ないわけであり、それが強さの要因になっているのは間違いありません。
削れにくい=強い
それにしてもここまで違うとはビックリしました。
コレは多分ですが、6lbにしたところで20回以上は楽勝なんじゃないでしょうか?
【 結果まとめ】
やはり準パワーフィネスにはGT-Rウルトラ10lbだな、と1人で満足してしまいました。
↓是非(何の宣伝?w)
とはいえ、ナイロンラインは皆さん御存知の通り吸水しますので、劣化の面ではフロロカーボンの方が耐性があると思います。
加えて高比重からくる軽いリグの底の取りやすさ等、フロロならではの持ち味は沢山ありますよね。
そういう特性を考慮してラインを選べば、ブレイクも減り更には捕れる魚も増えると思います。
このラインテスト企画は観覧数が好評のようでしたら、他のラインでも試してみたいと思います。
本日もここまで読んで頂き有難う御座いました。